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空蝉 cicada shell

万葉集にも登場する「現人」(うつそみ)に始まり、その当て字として「空蝉」となりました。つまり、もともとの意味は、「この世に生きる人間」。あるいは「この世」、「現世」を指していたのだが、「空蝉」の当て字を使い始めてからは、「蝉の抜け殻」あるいは「抜け殻のような虚ろな状態」をも意味にすることになりました。

源氏物語』に登場する女性の一人に対する通称でもあります。十代の頃の光源氏が知り合い、影響を受けた女性たちの一人で紫式部本人がモデルとも言われています。

いずれにせよ何か寂しさを感じさせる呼称です。​

使用材料:真竹・晒し竹 翅:竹紙

モデルサイズ 体長:33mm 全幅:40mm 高さ:27mm

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